【Windows 10・Office 365に関する重要な変更の最新情報です】
お久しぶりです。みかちです。ちょっと前にSurface Pro(New)のi7 256GB版を購入していました。今のところHIDPIで快適です。
さて本題。これまでのWindows 10では更新タイミングの調整を行うために、「ブランチ」を指定してきました。しかし、これからは「チャネル」に名称が置き換えられ、これを指定することになります。
また、Windows 10とOffice 365 ProPlus・365 Premiumの機能更新の一般展開時期が3月・9月の年2回に調整されます。これによって、各企業のIT担当者にとって、「計画と準備」→「パイロット(試験)展開」→「全体への展開」のサイクルを回すためのスケジューリングを行いやすくなります。
個人(特にパワーユーザー)にとっても、重い機能更新ビルドが概ねいつ来るのか、という予測と対策を立てやすくなります。
(個人用PCについてだけを考えると、WindowsもOfficeもInsider Fastな自分にとっては正直この辺はお好きに、って感じではあります。しかし、会社ではCurrent Branchで使用しており、周りに情報提供も行う立場であることから、熱心に情報を収集しております。)
詳細については続きから。
【Windows 10】
Windows 10ではこれまでこのように呼んできていました。
Windows 10ではこれまでこのように呼んできていました。
- Insider(Fast Ring, Slow Ring, Release Preview Ring)
- Current Branch(略称:CB)
- Current Branch(略称:CBB)
- Long Term Servicing Branch(略称:LTSB)
今後のWindows 10ではこのように呼ばれます。
なお、1.~4.は上下で対応しており、それぞれの役割と内容は変わりません。
なお、7/27~7/28頃にかけて、名称が再調整されています。Semi-Annual Channel(Pilot)、Semi-Annual Channel(Broad)とされていた名称が、それぞれ(Targeted)と表記なしになりました。
日本人には「Annual」という単語は馴染みがありませんが、「アニューアル」という発音で、「毎年の」という意味です。「Semi」はセミファイナルなどの「セミ」のことです。馴染みのある単語ですが、ここでは「半分」という意味です。つまり、「Semi-Annual」というのは「半年ごとの(=毎年の半分ごとの)」という訳となります。
【Office 365 Desktop版の継続的リリースモデル】
Office 365ではもとからチャネルと呼んでいましたが、名称もこれに近い形に変更されています。
なお、1.~4.は上下で対応しており、それぞれの役割と内容は変わりません。
- Insider(Fast Ring+Skip ahead, Fast Ring, Slow Ring, Release Preview Ring)
- Semi-Annual Channel(Targeted)
- Semi-Annual Channel
- Long Term Servicing Channel(略称:LTSC)
なお、7/27~7/28頃にかけて、名称が再調整されています。Semi-Annual Channel(Pilot)、Semi-Annual Channel(Broad)とされていた名称が、それぞれ(Targeted)と表記なしになりました。
日本人には「Annual」という単語は馴染みがありませんが、「アニューアル」という発音で、「毎年の」という意味です。「Semi」はセミファイナルなどの「セミ」のことです。馴染みのある単語ですが、ここでは「半分」という意味です。つまり、「Semi-Annual」というのは「半年ごとの(=毎年の半分ごとの)」という訳となります。
【Office 365 Desktop版の継続的リリースモデル】
Office 365ではもとからチャネルと呼んでいましたが、名称もこれに近い形に変更されています。
- Office Insider(Fast, Slow)
- Current Channel(日本語名:現在のチャネル)
- First Release for Deferred Channel(日本語名:段階的提供チャネル向けの最初のリリース)
- Deferred Channel(日本語名:段階的提供チャネル)
変更後の名称はこのように呼ばれます。なお、同様に3.と4.は名称が再調整されています。
また、「段階的提供チャネル向けの最初のリリース」では2月・6月・10月の年3回配信されていましたが、今後はWindows 10と同様に3月・9月の年2回に調整されます。「半期チャネル」については、直前の「半期チャネル(ターゲット)」で配信されたものが、1月・7月に配信されます。サポート期間についても、「段階的提供チャネル向けの最初のリリース」提供後の12ヶ月間から、「半期チャネル(ターゲット)」提供後の18ヶ月間に変更されます。
また、「段階的提供チャネル向けの最初のリリース」では2月・6月・10月の年3回配信されていましたが、今後はWindows 10と同様に3月・9月の年2回に調整されます。「半期チャネル」については、直前の「半期チャネル(ターゲット)」で配信されたものが、1月・7月に配信されます。サポート期間についても、「段階的提供チャネル向けの最初のリリース」提供後の12ヶ月間から、「半期チャネル(ターゲット)」提供後の18ヶ月間に変更されます。
- Office Insider(Fast, Slow)
- Monthly Channel(日本語名:月次チャネル)
- Semi-Annual Channel(Targeted) (日本語名:半期チャネル(ターゲット))
- Semi-Annual Channel(日本語名:半期チャネル)
【実際の変更状況】
Windows 10については、すでにCreators Update(バージョン1703)において、Pro以上のビジネスユーザー向けに「Current Branch for Business」としてではなく、「Semi-Annual Channel」として配信されています。まだWindows 10 Creators Updateの設定アプリ上では、「Current Branch for Business」として選択する必要がありますが、これを選択すると、「Semi-Annual Channel」として扱われます。
そのため、現在は以下のようにサポートされていることになっています(旧名称とLTSCは略称で表記します)。最新配信状況はこちら。
そのため、現在は以下のようにサポートされていることになっています(旧名称とLTSCは略称で表記します)。最新配信状況はこちら。
- Build 10240(バージョン1507):LTSB
- November Update(バージョン1511):CBB
- Anniversary Update(バージョン1607):CBB、LTSB
- Creators Update(バージョン1703):CB、Semi-Annual Channel(CBBの代わりです)
- (参考:2年後くらいのバージョンの次の長期サポートはLTSCとしてリリース予定)
Office 365の継続的リリースモデルについては、Semi-Annual Channel(Targeted)以下に当たる配信頻度では、まだ旧名称にて運用されています。まず、9月12日に「段階的提供チャネルの最初のリリース」が置き換えられ、「半期チャネル(ターゲット)」として配信される予定です。次に、2018年1月9日に「段階的提供チャネル」が置き換えられ、「半期チャネル」として配信される予定となっており、これをもって新しいモデルに完全移行します。
完全に移行されるまでのしばらくの間は、旧ブランチと新チャネルの名称が非常にややこしい状態となりますが、これを完全に理解すると、これまでWindows 10とOffice 365で不一致を起こしていたのが解消されており、管理が楽になることと思います。
この記事がIT管理者の皆様、パワーユーザーの皆様の一助となれば幸いです。
完全に移行されるまでのしばらくの間は、旧ブランチと新チャネルの名称が非常にややこしい状態となりますが、これを完全に理解すると、これまでWindows 10とOffice 365で不一致を起こしていたのが解消されており、管理が楽になることと思います。
この記事がIT管理者の皆様、パワーユーザーの皆様の一助となれば幸いです。
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