
Windows 10のPCで細い回線を使ってネットを見ているときなど、非常に遅いってことありませんか?
もしかしたら、ある機能が通信の邪魔をしているかもしれません。
邪魔をしている原因、それはWindows Updateの「複数の場所から更新する」機能かもしれません。
「複数の場所から更新する」機能とは?
以下はどういう機能かの説明です。Build 14971の設定から引用します。
「P2P(ピア・ツー・ピア)配信によって、Microsoftのサーバーからだけではなく、周りのWindows 10のPCからも更新ファイルをダウンロードするよ!」
ということなのです。
オプション自体はBuild 10240の時代から、場所は移されつつも存在していましたが、実際に機能しているのはBuild 14393の少し前のBuildからです。そのため、一般・ビジネス向けのPCに対してはバージョン 1607からの新機能ということになります。
確かに光回線など帯域が太い環境や、潤沢な性能を持つCore i5以上のPCが整っている場合、オンにしておいたほうがダウンロードが極めて速く便利な機能です。
ところが、古くから使われているADSLや数MbpsレベルのCATV回線を未だに使っていたり、社内ネットワークで集中するなど帯域が細い場合にも、インターネット上のどこかのPCに向かって送信するわけですから、通信能力を大きく奪われ、作業の邪魔になる可能性があるわけです。
対処法は?
対処法1:【この機能をローカル ネットワーク上のPCのみにする】
手順:スタートメニュー→設定→更新とセキュリティ→Windows Update→詳細オプション→更新プログラムの提供方法を選ぶ→ローカル ネットワーク上の PCのほうにチェックを入れる
大抵はこのオプション設定で十分なはずです。
理由としては、ローカル ネットワーク内はインターネット側と通信する場合と違い、十分に高速である場合が多いからです。「インターネット側への通信が遅いが、内部PC間で通信するのは速い場合」なら、むしろこのオプションを有効化しておくことで、突発的なインターネット側へのトラフィック増を防ぐことができ、定例パッチ配布時のインターネット回線の遅さを低下させることが可能です。
対処法2:【この機能を完全に無効にする】
手順:スタートメニュー→設定→更新とセキュリティ→Windows Update→詳細オプション→更新プログラムの提供方法を選ぶ→オフにする
この設定は、内部間での通信も遅い場合に有効です。例えばWi-Fiスポットに非常に多数のクライアントが接続されているなど、そもそも内部のネットワークでボトルネックが発生している場合が挙げられます。一般的な家庭では古いWi-Fi機器を使っている場合以外はまず考えられませんから、対処法1の方をオススメします。
勿論、バージョン1511の頃までのWindowsの動作に戻せる設定はこれになりますので、どうしてもP2Pが気持ち悪いなら、この設定が1番精神衛生上宜しいかもしれませんが…
対処法3:【今接続しているアクセスポイントのみ一時的に無効化したい時】
(テザリングの場合は、通常は以下の手順は自動的に設定されるため、必要ない場合が殆どです。)
手順:スタートメニュー→設定→ネットワークとインターネット→Wi-Fi→アクセスポイント名をクリック→プロパティ→従量制課金接続として設定する:オンにする
補足:従量制課金接続として設定すると、Windows ストアアプリやWindows Update等、不要不急なバックグラウンド通信を停止、もしくは通信の頻度を低下させます。通信量を抑えるために、Windows Updateの更新そのものも止まってしまいますから、あくまで一時的な対処としてお使いください。
「複数の場所から更新する」機能とは?
以下はどういう機能かの説明です。Build 14971の設定から引用します。
Microsoft 以外に、他の PC から Windows 更新プログラムとアプリをダウンロードします。アプリと更新プログラムのダウンロードが速くなります。つまり、
これを有効にすると、PC は以前にダウンロードした Windows 更新プログラムおよびアプリの一部を、以下での選択に応じて、ローカル ネットワーク上の PC またはインターネット上の PCにも送信できます。
「P2P(ピア・ツー・ピア)配信によって、Microsoftのサーバーからだけではなく、周りのWindows 10のPCからも更新ファイルをダウンロードするよ!」
ということなのです。
オプション自体はBuild 10240の時代から、場所は移されつつも存在していましたが、実際に機能しているのはBuild 14393の少し前のBuildからです。そのため、一般・ビジネス向けのPCに対してはバージョン 1607からの新機能ということになります。
確かに光回線など帯域が太い環境や、潤沢な性能を持つCore i5以上のPCが整っている場合、オンにしておいたほうがダウンロードが極めて速く便利な機能です。
ところが、古くから使われているADSLや数MbpsレベルのCATV回線を未だに使っていたり、社内ネットワークで集中するなど帯域が細い場合にも、インターネット上のどこかのPCに向かって送信するわけですから、通信能力を大きく奪われ、作業の邪魔になる可能性があるわけです。
対処法は?
対処法1:【この機能をローカル ネットワーク上のPCのみにする】
手順:スタートメニュー→設定→更新とセキュリティ→Windows Update→詳細オプション→更新プログラムの提供方法を選ぶ→ローカル ネットワーク上の PCのほうにチェックを入れる
大抵はこのオプション設定で十分なはずです。
理由としては、ローカル ネットワーク内はインターネット側と通信する場合と違い、十分に高速である場合が多いからです。「インターネット側への通信が遅いが、内部PC間で通信するのは速い場合」なら、むしろこのオプションを有効化しておくことで、突発的なインターネット側へのトラフィック増を防ぐことができ、定例パッチ配布時のインターネット回線の遅さを低下させることが可能です。
対処法2:【この機能を完全に無効にする】
手順:スタートメニュー→設定→更新とセキュリティ→Windows Update→詳細オプション→更新プログラムの提供方法を選ぶ→オフにする
この設定は、内部間での通信も遅い場合に有効です。例えばWi-Fiスポットに非常に多数のクライアントが接続されているなど、そもそも内部のネットワークでボトルネックが発生している場合が挙げられます。一般的な家庭では古いWi-Fi機器を使っている場合以外はまず考えられませんから、対処法1の方をオススメします。
勿論、バージョン1511の頃までのWindowsの動作に戻せる設定はこれになりますので、どうしてもP2Pが気持ち悪いなら、この設定が1番精神衛生上宜しいかもしれませんが…
対処法3:【今接続しているアクセスポイントのみ一時的に無効化したい時】
(テザリングの場合は、通常は以下の手順は自動的に設定されるため、必要ない場合が殆どです。)
手順:スタートメニュー→設定→ネットワークとインターネット→Wi-Fi→アクセスポイント名をクリック→プロパティ→従量制課金接続として設定する:オンにする
補足:従量制課金接続として設定すると、Windows ストアアプリやWindows Update等、不要不急なバックグラウンド通信を停止、もしくは通信の頻度を低下させます。通信量を抑えるために、Windows Updateの更新そのものも止まってしまいますから、あくまで一時的な対処としてお使いください。
Comment
、このブログを見て従量制にしたら急激に速くなりました。ありがとうありがとう。今後もこのブログを見させて頂きます。
改善が見られてよかったです。最近のWindowsはテザリングを検知すると、自動でオンになっていることがありますが、まだまだ精度が悪いので、自分でオンにする機会がまだあるかもしれません。
今後も何卒よろしくお願いいたします。
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