なんだかこれ書籍にありそうな記事タイトルですね。はい。
でも結構ざっくり雑に、いつもどおりに書いていきます。
でも結構ざっくり雑に、いつもどおりに書いていきます。
前説~Cookie Clickerについて~
Cookie Clickerのことから軽く説明しなければならない。
リンクを張ったので、そこにアクセスして遊んでみれば話が早い、と言いたいところだ(勿論遊んだことがあるに越したことは無い)が、簡単に言うとひたすらクッキーを増やすだけのゲーム。クッキーを増やす手段は大きく2つあり、画面上に現れているクッキーをひたすらマウスクリックする方法、それで得たクッキーを消費して購入した施設によって自動生産する方法が挙げられる。アップグレードも存在しており、クリック毎のクッキー増加量の強化や施設の秒間生産量増大など、これもクッキーを消費して取得することが出来る。
そして施設やアップグレードなどの購入が厳しくなってきた頃に、Legacyというリセットを行うことで、0枚からもう1周することが出来る。リセットをして一度クッキーが0枚に戻るものの、これまでのクッキー総生産量に応じたより強力な生産量ブーストが得られ、前の周より確実に多くのクッキーを素早く得られる。
流れを書くと
クッキーをクリックして貯める→クッキー消費して自動生産施設購入→クリック→施設購入→…→アップグレード購入→施設購入→アップグレード購入→(伸び悩んだら)Legacyで2周目に入ってクッキーをより増加→クリックして貯める→…
と言う感じ。
「クッキーを増やしたから何だ!」というバカゲーであるが、日本のネット界隈も良い意味でも悪い意味でもバカだ。 2013年9月のシルバーウィーク前に、「くまのプーさんのホームランダービー」をアメリカの掲示板に載せたところ、激ムズ難易度の騒ぎがあったらしく、その報復(?)としてこのCookie Clickerを日本の2chで紹介された。それが瞬く間に広がり、その年のシルバーウィークはTwitterも含め、このCookie Clickerでもちきりになった。ブームは1ヶ月以内にすぐ治まったものの、今も中毒者並に続けていたり、(自分もその1人であるが)定期的に戻ってくる人が多い。
解説が長くなってしまった。
なぜ人はCookie Clickerに熱中したのか?答えはほぼ簡単。
・魅力的なキャラクターがいた事:グランマ(おばあちゃん)
・数値が増える喜び:クッキー増加量・クッキー所持枚数
・しっかりした作り込み:すぐ終わらないゲームバランス
これらが割としっかり揃っていたために熱中したのではなかろうか。
この中でも1番は「数値が増える喜び」を得られたことが、人をダメにした直接の原因だと感じた。その証拠に、クリッカーゲーム・放置ゲームの類だけでも恐ろしいほどの数がある。Advanture Capitalist!もそうだし、Clicker Heroesなどもそうである。とにかく人は数が増えるのに弱いのだ。
なぜ数が増えるゲームに対して、人は弱いのか?
Cookie Clickerの増えるものはクッキーの枚数。Advanture Capitalist!の増えるものはゲーム内のお金。Clicker Heroesもゲーム内のお金。Cookie Clickerだけクッキーの枚数であるが、これも実質「ゲーム内のお金」に相当する。何故ならクッキーを消費することで、施設やアップグレードを購入出来るからだ。
「湯水のように増え続けるお金を消費して何かを購入する」。
つまり、「湯水のように増え続けるお金を使って豪遊しているような気分に浸れる」というある意味、(欲望深さを含めて)人間臭い理由なのである。
それはゲームだけではない~ニコ動の事例~
ちょっとゲームから離れるが、数が増えることの喜びを得るということは別なところでも垣間見える。
ちょっとこの動画を見て欲しい。ニコニコ動画に親しみがある人ならば、すぐお分かりであろう。
ニコニコ動画総コメント数1位の(記事執筆当時は、だが多分当分覆らないであろう)動画である。
「目指すはコメント数一億」とのことであるが、記事執筆時点でのべ約3238万5000コメントがこの動画に投稿されている。自分もこの動画の一億コメント達成を支援していることがあるので、お暇であれば合わせて支援のコメントを送信して欲しい。
別に全く、「1億を達成したから何かがある」とかではない。ぶっちゃけ言えば全く社会的に見れば無意味な行為。なぜそれでも継続して支援する人が一定数居るのか。
それはコメントを送信するたびに総コメント数が1ずつでも増えていくことによって、100万コメント毎でも10万コメント毎でも超えていく喜びを得るというところにある。まだ、執筆時点で目標の32.4%近くという厳しい進行割合。それでも次は「3300万コメントを目指すぞ」と細かく目標を設定することで、無報酬でも何故か頑張ってしまう。
これはゲーミフィケーションに繋がる
突然ゲーミフィケーションという言葉が出たが、簡単に言えば「ゲームではない退屈な作業などに、ゲーム性やゲームの発想・考え方を取り入れることで、よりその作業の意欲を高めようとする考え方」のことである。
例えば退屈な学校の勉強。普通にやったら30分続けば良いほうかもしれない。それであっても、「2時間続けたらお菓子が貰える!」とか「1週間続けたら1000円貰える!」とか設定されると、やる気になってしまうかもしれない。人の欲望とは恐ろしいもので、実行者に取って、比較的目の前の利益が設定されると、不思議とそれを得ようと、不利益・退屈な行動でも利益がある行動と感じてしまう。
ゲーミフィケーションという言葉自体はつい最近出てきた言葉であるため、割と理解に苦しんだりするかもしれないし、将来的に概念が変わるかもしれない。だが執筆時点では、こういったものであると考えてもらうと分かりやすいかもしれない。
普段の生活で必要な、だけども退屈な行為はたくさんあるはず。趣味にしている人は少なからず居るとは思うが、それは一般的に見ると退屈。家事もその1つ。例えば洗濯や掃除あたりが退屈になりがちである。
ここでちょっとライフハックをする。洗濯をしたら+1pt、1部屋掃除したら+1pt、全て1日で作業を終えたらボーナスで+2ptなど自分で設定する。そして「100pt得られたらどこかに行く」 でも良いし「何か好きなものを買う」とか設定すれば、やる気になるはず。人は増えるお金やポイントを貯め、消費するという行為が好きだからだ。
ゲームで人が熱中することのまとめ
結論を言えば「お金やポイントの数値を増やして、貯めて、それを消費するということが人間は好きだから、それが要素的にふんだんに盛り込まれるゲームで熱中する」 ということであろう。
「そうでないよ」って言う方も居るかもしれないが、大半は間違いなく熱中してしまうであろう。
ゲーミフィケーションという考え方を取り入れることで、普段の生活も楽しく意欲的に出来るかもしれない。
そして皆が思う以上に、ゲームやその要素には無限の可能性を秘めているのかもしれない。
Cookie Clickerのことから軽く説明しなければならない。
リンクを張ったので、そこにアクセスして遊んでみれば話が早い、と言いたいところだ(勿論遊んだことがあるに越したことは無い)が、簡単に言うとひたすらクッキーを増やすだけのゲーム。クッキーを増やす手段は大きく2つあり、画面上に現れているクッキーをひたすらマウスクリックする方法、それで得たクッキーを消費して購入した施設によって自動生産する方法が挙げられる。アップグレードも存在しており、クリック毎のクッキー増加量の強化や施設の秒間生産量増大など、これもクッキーを消費して取得することが出来る。
そして施設やアップグレードなどの購入が厳しくなってきた頃に、Legacyというリセットを行うことで、0枚からもう1周することが出来る。リセットをして一度クッキーが0枚に戻るものの、これまでのクッキー総生産量に応じたより強力な生産量ブーストが得られ、前の周より確実に多くのクッキーを素早く得られる。
流れを書くと
クッキーをクリックして貯める→クッキー消費して自動生産施設購入→クリック→施設購入→…→アップグレード購入→施設購入→アップグレード購入→(伸び悩んだら)Legacyで2周目に入ってクッキーをより増加→クリックして貯める→…
と言う感じ。
「クッキーを増やしたから何だ!」というバカゲーであるが、日本のネット界隈も良い意味でも悪い意味でもバカだ。 2013年9月のシルバーウィーク前に、「くまのプーさんのホームランダービー」をアメリカの掲示板に載せたところ、激ムズ難易度の騒ぎがあったらしく、その報復(?)としてこのCookie Clickerを日本の2chで紹介された。それが瞬く間に広がり、その年のシルバーウィークはTwitterも含め、このCookie Clickerでもちきりになった。ブームは1ヶ月以内にすぐ治まったものの、今も中毒者並に続けていたり、(自分もその1人であるが)定期的に戻ってくる人が多い。
解説が長くなってしまった。
なぜ人はCookie Clickerに熱中したのか?答えはほぼ簡単。
・魅力的なキャラクターがいた事:グランマ(おばあちゃん)
・数値が増える喜び:クッキー増加量・クッキー所持枚数
・しっかりした作り込み:すぐ終わらないゲームバランス
これらが割としっかり揃っていたために熱中したのではなかろうか。
この中でも1番は「数値が増える喜び」を得られたことが、人をダメにした直接の原因だと感じた。その証拠に、クリッカーゲーム・放置ゲームの類だけでも恐ろしいほどの数がある。Advanture Capitalist!もそうだし、Clicker Heroesなどもそうである。とにかく人は数が増えるのに弱いのだ。
なぜ数が増えるゲームに対して、人は弱いのか?
Cookie Clickerの増えるものはクッキーの枚数。Advanture Capitalist!の増えるものはゲーム内のお金。Clicker Heroesもゲーム内のお金。Cookie Clickerだけクッキーの枚数であるが、これも実質「ゲーム内のお金」に相当する。何故ならクッキーを消費することで、施設やアップグレードを購入出来るからだ。
「湯水のように増え続けるお金を消費して何かを購入する」。
つまり、「湯水のように増え続けるお金を使って豪遊しているような気分に浸れる」というある意味、(欲望深さを含めて)人間臭い理由なのである。
それはゲームだけではない~ニコ動の事例~
ちょっとゲームから離れるが、数が増えることの喜びを得るということは別なところでも垣間見える。
ちょっとこの動画を見て欲しい。ニコニコ動画に親しみがある人ならば、すぐお分かりであろう。
ニコニコ動画総コメント数1位の(記事執筆当時は、だが多分当分覆らないであろう)動画である。
「目指すはコメント数一億」とのことであるが、記事執筆時点でのべ約3238万5000コメントがこの動画に投稿されている。自分もこの動画の一億コメント達成を支援していることがあるので、お暇であれば合わせて支援のコメントを送信して欲しい。
別に全く、「1億を達成したから何かがある」とかではない。ぶっちゃけ言えば全く社会的に見れば無意味な行為。なぜそれでも継続して支援する人が一定数居るのか。
それはコメントを送信するたびに総コメント数が1ずつでも増えていくことによって、100万コメント毎でも10万コメント毎でも超えていく喜びを得るというところにある。まだ、執筆時点で目標の32.4%近くという厳しい進行割合。それでも次は「3300万コメントを目指すぞ」と細かく目標を設定することで、無報酬でも何故か頑張ってしまう。
これはゲーミフィケーションに繋がる
突然ゲーミフィケーションという言葉が出たが、簡単に言えば「ゲームではない退屈な作業などに、ゲーム性やゲームの発想・考え方を取り入れることで、よりその作業の意欲を高めようとする考え方」のことである。
例えば退屈な学校の勉強。普通にやったら30分続けば良いほうかもしれない。それであっても、「2時間続けたらお菓子が貰える!」とか「1週間続けたら1000円貰える!」とか設定されると、やる気になってしまうかもしれない。人の欲望とは恐ろしいもので、実行者に取って、比較的目の前の利益が設定されると、不思議とそれを得ようと、不利益・退屈な行動でも利益がある行動と感じてしまう。
ゲーミフィケーションという言葉自体はつい最近出てきた言葉であるため、割と理解に苦しんだりするかもしれないし、将来的に概念が変わるかもしれない。だが執筆時点では、こういったものであると考えてもらうと分かりやすいかもしれない。
普段の生活で必要な、だけども退屈な行為はたくさんあるはず。趣味にしている人は少なからず居るとは思うが、それは一般的に見ると退屈。家事もその1つ。例えば洗濯や掃除あたりが退屈になりがちである。
ここでちょっとライフハックをする。洗濯をしたら+1pt、1部屋掃除したら+1pt、全て1日で作業を終えたらボーナスで+2ptなど自分で設定する。そして「100pt得られたらどこかに行く」 でも良いし「何か好きなものを買う」とか設定すれば、やる気になるはず。人は増えるお金やポイントを貯め、消費するという行為が好きだからだ。
ゲームで人が熱中することのまとめ
結論を言えば「お金やポイントの数値を増やして、貯めて、それを消費するということが人間は好きだから、それが要素的にふんだんに盛り込まれるゲームで熱中する」 ということであろう。
「そうでないよ」って言う方も居るかもしれないが、大半は間違いなく熱中してしまうであろう。
ゲーミフィケーションという考え方を取り入れることで、普段の生活も楽しく意欲的に出来るかもしれない。
そして皆が思う以上に、ゲームやその要素には無限の可能性を秘めているのかもしれない。
Comment
コメントする