【データ消失が起こる条件】
・Windows 8以降で「高速スタートアップオン」もしくはいきなり抜いた
・NTFSを利用している
・遅延書き込み機能を有効にしている
これら3つを全てを満たした上で
・Vistaや7のPCに接続する
という合わせて4つの条件を満たさなければ同事象は発生しません。

【起こりうるケース】
主に外付けHDDで起こり得ます。もう一度言います。外付けハードディスクの場合です。
USBメモリでは先程の条件はまず満たすことは無いので問題有りません。
外付けHDDを利用中の方で、Vista/7とデュアルブートやそれに準ずる行為をしている方は「高速スタートアップ」にご注意を。

【なぜUSBメモリでは起こらないと言えるのか】
まずUSBメモリの場合は、ファイルシステムにNTFSではなく、通常FAT32もしくはexFATを利用している場合が一般的です。NTFSのバージョン起因の問題ですから、問題は起こりません。

更に、遅延書き込み機能は外付けHDDでしか通常は有効になりません。
遅延書き込み機能というのは、保存を押して直後に書き込むのではなく、ある程度の書き込み予定データ量が増えてから、処理能力に余裕があるときにバックグラウンドで書き込むことで体感的な処理速度を向上させる仕組みです。これは、取り外される危険が極めて少ないデバイスにのみ有効にするべきオプションのため、USBメモリにおいてはデフォルトではオフになっています。
昔、FDDなんかも保存を押してすぐ書き込みを始めましたが、その間PCが応答無しになりましたよね…。あれを防ぐための機能なわけですが、USBメモリはそこまで時間がかからないためオフのほうが使い勝手がいいわけです。

【なぜ安全な取り外しをしなくて良いのか】
USBメモリでNTFSを仮に使っていたとしても、遅延書き込みをオンにしていなければ、Vista/7が読み書き出来るバージョンのままで操作が実行されます。そのためUSBメモリでは、安全な取り外しを行わなくても、読み書き中でさえなければそのまま抜いても大丈夫ということです。
ただし、先ほどから言っている通り外付けHDDでは8以降向けに読み書き用のバージョンをアップグレードして、安全な取り外しを行うときにVista/7向けのバージョンに戻しますので、USB給電できるタイプのHDDをお持ちで利用される際には、安全な取り外しが必要になります。