【2016/6/11 17:20修正】一部表記が間違っていました。お詫び致します。

ついに!Android 6.0.1の海外版ROMが出てきましたよ!!!
Xperia Z2/Z3/Z3c共に23.5.A.0.570というバージョンがマシュマロ、6.0.1のものになります。
CfnO0IpUYAAzanR

【注意】建前上(といってもアレですが)、これ以下の作業を推奨するものではありません。メーカー保証外の行為のため、実行される際は自己責任にてお願い致します。可能な限りコメントにて質問にはお答え致しますが、機器の破損などのトラブルは保証しませんので、そこまで含めて自己責任にてお願い致します。

海外ROMを焼くと以下の制限が発生します。
・VoLTEは使えません。Z1世代以前のような3Gのみの通話は使えます。
・NFC/FeliCaは使えません。

Xperiaにおけるマシュマロでは以下の変更点があります。
・Android 6.0の権限変更等新しい機能が使えます。
・Xperiaランチャーが更新され新しい機能が使えます。
・Xperiaカメラ機能などがZ5同等になります。
・通知音量等に関する設定がAndroid標準のものになります。
・STAMINAモードは廃止され、Android標準のものになります。 
・ロック画面の左下が通話ショートカットではなくGoogle音声検索になります。
・その他多数の変更が含まれます。

続いて詳細な手順です。 
そこで、ドコモモデルのXperia Z2 SO-03Fを使ってる人達、そのままでは4.4.2か5.0.2しか使えませんよね…ですが安心してください!今回も海外ROMを焼いて常用することが出来ました!

手順は以下の通りです。
1.Flashtool 0.9.18.6か、0.9.20.6もしくはそれ以降のバージョンをインストール、XperiFirmを使えるようにするなどPC側環境を構築してください。
2.Flashtoolのこのボタンをクリックし、XperiFirmを起動してください。
キャプチャ
3.XperiFirmからXperia Z2→D6503を選択、23.5.A.0.570のもの(もしくはそれより新しい物)をDLしましょう。ここでは1281-9709 USA Customized USを推奨します。中ペインから種別を選んだ後、右ペインからバージョンをクリックしちゃいましょう。
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4.黄色く塗った所が一致しているか確認してください。バージョンに関しては、同じか、より新しい物であるかを確認してください。Xperia Z2(D6503)、GLOBAL-LTE、23.5.A.0.570もしくは最新バージョン、という3点です。大丈夫であれば、Downloadを押して暫く(通常光回線15分前後)待ってください。
キャプチャ
5.ダウンロードが正常に完了したら、XperiFirmの2つのウィンドウを両方閉じてください。続いて自動的にFlashtoolによってFTFファイルが自動生成するプロセスが走るはずです。
このウィンドウが消えるまで(Core i7-2670QM 2.2GHz・Mem 8GB・Intel SSD 335・Windows 10 x64で10分前後)、待ってください。ウィンドウが消え完了ログが残っていれば、FTFが作成されているはずです。
キャプチャ
6.ここら辺で、予めXperia Z2の設定で通話を3Gのみの設定にしてから、電源を切っておいてください。これを忘れると中途半端にVoLTE通話をしようとし、適合せず無音通話になります。
7.稲妻(⚡)マークをクリックします。
キャプチャ
8.Fastboot modeのまま、OKを押してください。
キャプチャ
9.D6503 Customized US(DLしたもの)を選択し、右のチェックで焼くものを選択します。
各項目に関してはこちらを参考にしてください。
ここではFlashtoolのバージョンで選択するものが変わってきます。
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【0.9.18.6以前をお使いの方向け】
Wipe(消去)編
・APPSLOGはどちらでもおk
・CACHEはオンにして消すのを推奨(どっちでも動くけど)
・内部ストレージ(アプリ以外も含みます)を初期化した状態で書き込むならDATAにチェックオン(任意)。アプリだけを初期化したいなら後述のMiscのReset customizationをオン。
Exclude(除外)編
※初出時オンとオフが一部逆になっていました。お詫びと訂正をさせていただきます。
BOOTBUNDLE、KERNEL、SYSTEMは焼かなければいけません。絶対にオフ!
PARTITIONを焼くと内部が16GBとして認識されてしまいますので絶対にオン!!
BASEBANDを焼くとSIM通信不可になりますので、オン。間違って焼いたらドコモのBASEBANDだけを上書きで復旧できます。
・TAやFOTA(OTA用データ)、ELABEL(技適等情報)はどっちでも。
Misc(その他)編
・No final verificationは整合性確認無しなのでオンにする必要なし。
・Reset customizationは所謂Factory Reset。WipeのDATAとは違い、内部ストレージはそのままに、アプリだけ初期化したい場合に選択。 

【0.9.19.0以降をお使いの方向け】 
Wipe(消去)編
・APPS_LOGは旧APPSLOG相当。どちらでもおk。
・USERDATAは旧DATA相当。内部ストレージを完全初期化した状態にしたいならオン。
Exclude(除外)編
「AMSS_」から始まる3つは旧BASEBAND相当。焼くとSIM通信不可になりますので、オン(除外する)。間違って焼いたらドコモの「AMSS_」3つだけを上書きで焼くと復旧できます。
・BOOT_DELIVERYは旧BOOTBUNDLE相当。KERNELとSYSTEMは以前と同等です。オフのままで、絶対に除外しないでください!

・CACHEは旧Wipeの項目にあったものです。移動してきたことによってオンとオフの機能が逆になってますので注意してください。どちらでもおkです。
・ELABELは以前と同等、FOTAKERNELは旧FOTA相当です。どちらでもおkです。
PARTITIONは焼かないでください。絶対にオンです!焼くと内部が16GBになってしまいます!
MiscTA Exclude編
・AUTO-BOOTはオフで良いですが、他はオンにしてください。特にCUST-RESETをオフにしていると、旧Reset costomization相当の動作が含まれ、アプリが初期化されます。これを引き継ぎたいならオフ推奨です。

ここまで長々と書きましたが、アプリを引き継ぎ、SO-03F向けに0.9.19.0以降で書き込むならば以下のとおりになるはずです。
キャプチャ

除外するものを再確認してください。内部が16GBになったりして後悔しても知りません。 

10.指示がでたらその通り、電源オフになっているXperia Z2の音量↓を押しながらUSB接続してください。Unplug and boot phoneみたいな(忘れてすみません)、完了のログが出たらUSB接続を外し、通常通り起動してください。
11.アップグレード、アプリ最適化が済んで起動したらSIMをオンのまま抜いて強制再起動。
12.再起動が済んだらSIMをオンのまま刺して再度強制再起動。
13.約10分程待ってSIM認識を待ってください。
14.アンテナピクトが立ったら適切なAPN設定を再度行って常用してください。

11.~13.のところでSIMが認識されないので、慌てるかもしれませんが、一旦落ち着いて作業を進めるようお願いします(自分が焦りました)。
【以下は必要に応じて】
もし、Androidシステムのプロセスが暴走するようであれば、adb shell pm hideでNFCサービスを隠します。端末で強制終了エラーが連発しますので、adbか合間を縫って再起動操作をしてください。
もし、Google Play開発者サービスが暴走するようであれば、これを再インストールすることを試してください。 

これで快適なマシュマロ生活です。 お疲れ様でした。

【おまけ】Antutu結果
CfnXXQ7UAAI2lXV
数値こそは然程変わりませんがヌルヌル動きます。マジであと2年戦えそうです。知識があり、NFCやサポート捨ててもいいやという人は試してはいかがでしょうか。