これまでに19回配信・更新されている、Windows 10のPreview版。
Preview配信開始から1年超えたし、それについて振り返ってみよう。 
まずはTechnical Preview時代から。
この当時は無償アップグレードの話どころかWindows 10という名前は発表されておらず、「Windows 8.1 Update2」、「Windows 9(仮)」とか言われてましたっけ。
しかも初期リリースは英語(イギリス)、英語(米国)、簡体字中国語、ポルトガル語だったかの4言語オンリー。
日本語が一番なのは間違いないけれど、英語ならインターフェイス的には使えないわけではないので、英語(米国)を最初利用し始めた。

Build 9841
Technical Preview最初のリリース。仮想デスクトップの機能がこの時点で実装されていた。
多くはWindows 8.1 Updateのままであった。チャームメニューの積極的利用は中止され、右下ポイントによる出現は消えたものの、ショートカットキーを押したりすると現れたりした。また、タッチ向けの機能は殆ど無く、あくまで従来の操作系向けの改善にフォーカスを当てていた。
スタートメニューがTH1のものとは大きく違い、寧ろWindows 7っぽいものといえるだろう。
ちなみに、黒歴史であるWindows 8.1 RT Updateにはこのデザインのスタートメニューが選択式で実装された。
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Build 9860
簡易的な通知センターが搭載。後にアクションセンターに名称変更・機能強化される機能だ。
これはストアアプリの通知履歴を一時保存するものである。なぜWindows 8に無かったかが不思議なくらいだが。
また、仮想デスクトップの機能がやや強化され、ショートカットキーが追加されたことと遷移時のアニメーションが追加されより分かりやすいものになった。

Build 9879
ちょっとした改善だけのもの。特筆すべき事項は無し。

Windows 10 Technical Preview Build 9926
Windows 9が飛ばされ、Windows 10の名が発表されたのはこの時点。9x判別の古いコードを回避するためとか色々噂が流れた。
また、アイコンがクソダサくなったのがここ。ペーパークラフト(笑)と言われまくったっけ。
更に日本語等数多くの言語をサポートするようになったのもこのBuild。
ストアが一新されたり、スタートメニューが今の形に少し近づいたり。
コントロールパネルからWindows Update項目が消えたのもここ。

Build 10041
Wi-Fiの設定機能がやや強化された。
そして仮想デスクトップとタスクバーの機能が強化され、画面ごとにタスクバーを変化させるか、全画面同じタスクバーを利用するかを選べるようになった。

Build 10049
Fastリングの要望に応える形で10041からなんと2週間後の高速配信。
後のMicrosoft Edgeになる、「Project Spartan」が初搭載。

Build 10061
カレンダー・メールアプリやタブレットモード等の改善。
細かいところのデザインが改善された。

Windows 10 Insider Preview(TH1)時代
ここからはIPに呼称が変更となった。段々、Windows 10のリリースが視野に入ってくる。
Build 10074
スタートメニュー等にAero Glassを復活させるかどうかのA/Bテストを行っていた。
また、スケーリング設定を変更しマルチモニタに最適化した。
しかし、このBuildのエクスプローラーは不安定すぎて使い物にならなかったなぁ。

Build 10122
既定のアプリ設定が改善。
また、全画面のスタートメニューが改善され、それまでより使いやすくなった。 
AMD厨死亡Build。

Build 10130
ペーパークラフト(笑)が改善。それでも最終デザインと違うけど。
あとはデフォルト設定の変更とかそれくらいの修正。
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Build 10158
Project Spartanが名称変更され、正式名のMicrosoft Edgeになった。
地味にSnipping Toolの遅延キャプチャが搭載され、スタートメニュー等クリックした直後でないと現れないもののキャプチャが非常に簡単になった。

Build 10159
番号がたった1しか進んでいない。しかも10158の【翌日】降ってきたBuildである。確かMicrosoftからのクリスマスプレゼントとか言っており、目立つ変更点はデフォルトの壁紙が今のWindows 10のものになったぞということくらい。

Build 10166
これがInsider Preview(TH1)時代の最後のBuild。正式リリースに向けて基本的にはバグを取るだけになっている。 

Build 10240(バージョン1507 TH1正式リリース版)
Build 10166とは機能的には変わらないが、バグを更に取り進めたものだ。しかし、7/8.1からアップグレードした人には大不評だった模様。

Insider Preview(TH2)時代
Build 10525
ウィンドウ色を付けられるようになったり、メモリ圧縮機能が付いたりと機能面の強化が図られた。
ウィンドウ色の方は凄く感動したが、Chrome x64版が起動しなくなる問題に直面する。

Build 10565

このバージョンでは濃いアクセント色にしてウィンドウ色をオンにすると白抜き文字になるような調整がされた。
Chromeの問題に関しては、Chrome側によって対処された。
このBuild以降では7/8/8.1のプロダクトキーも通るようになった。
そしてCortanaが日本語でも使えるようになってしまった。

Build 10576
バグ修正がメイン。インストール時の文言が変更されるなど。

Build 10586(バージョン1511 TH2正式リリース)

10240を使い続けていた正式ユーザーにも「バージョン1511、TH2」として降ってきた。
TH1から見るとCortanaの追加とかウィンドウ色の追加など多岐に渡る修正が含まれている。

Insider Preview(RS1)時代
Build 11082
現在Fastリングのみに降っている新しいバージョン。機能的にはTH2と変わらず、コピーダイアログが出ないという問題を抱えているBuild。劣化でしかないが、それでもMicrosoftからするとTH2から開発作業しているよと見せるには十分なものだ。

Windows 8.1までのものに比べると非常に頻繁に更新がされているのがわかる。(Slowリングだと降っていないものもあるけど)
Windows as a Service(WaaS)と発言している通り、全てサービスであり、一度認証してしまえば新しい機能がハードウェアが対応している限りは使えるようになっていく。Cortanaもマイクさえ有ればどのWindows 10のPCでも動作してしまう。
多少荒削りでWindows 7とか8.1程安定性は無いかもしれないが、Updateによる機能強化を待ち望む人にとってはこれほど楽しいことはないのではないのだろうか。