OSとかブラウザのシェアを見るのにStatCounterは割といい感じなのを知っている人は一定数居るのではないのだろうか。
そこで、現在までのWindows 10の移行状況がどうなのかということを考察してみる。 
キャプチャ
結果はこちらである。
赤丸がWindows 10のリリース。リリースとともにやや急激に上昇していることが分かる(0.3%→6%位まで)。ちなみにリリース前から0.3%あるのは、Build 10166までのInsider Previewの人たちのもの、もしくはInsiderに先行配信されたBuild 10240(TH1)だろう。
そのリリース時のブーストと共に大きく影響を受けているのがWindows 8.1である。この前後でグッとただでさえ少ないシェアが更に減少している。(17%→14%)
一方で、無料アップグレード対象となっているはずのWindows 7は然程この時点では影響を受けていない。対象外のWindows XPやWindows 8は影響を受けていない。(ってかWindows 8のまま使い続けるのはサポ切れで危険だよ…)

ところが、日が経ってくるとまた状況が変わってきた。
今度はじわりじわりだが、Windows 7が下降気味。代わりにその分Windows 10が這い上がってきた。
恐らくKB3035583のGWX.exe攻撃に屈した人たちが一定数居たのではないのだろうか。Windows 8.1もやや下がってはいるものの、元々のシェアを考えるとこれくらいのものだろう。そもそも初心者はあまり使ってないだろうし…
結果、50%が堅かったWindows 7が現在47%程度に落ち込み、Windows 8.1とWindows 10が11%台でほぼ拮抗し始めている。ちなみにMicrosoftの面目を保つために、11%を超えた時点で、Mac OS X全体よりシェアが高いよとだけは言っておく。 

バージョン1511(TH2)の登場によってどう変わったかというと、実はその影響はほぼ無いと思われる。
どう見てもシェア上昇の傾きが変わっていないとしか言えない。来年春頃リリースされるのではないかと噂されているRS1で安定性が上がってくれないことには、どうにもシェアは伸びないぞ。

最後に。
Microsoftよ、今は特に気が抜けないぞ。安定性を向上させ、ドライバー強制導入はやめて選択制にすべきだ。