【2015/9/24訂正:デンモクの表記を正しい表現であるキョクナビに訂正。また、f1のキョクナビが2台あるとの表記をしていましたが、ほとんどの場合は1台のみでした。訂正してお詫び申し上げます。】

【追記】こちらには古い情報も含まれています。2016年1月版最新レビューはこちら。 

ヒトカラに関する話はヒトカラ感想編へどうぞ。
JOYSOUND MAXの部屋をわざわざ予約して入室したので機種の感想を。
確かに良くなった音質
JOYSOUND f1までは何か安っぽい音がしてて音質はDAM!と言われ続けてきた。しかし、MIDIデータを大幅刷新し、多数の音源を用意したと公式が謳っているだけあってDAMである必要性を感じない位にまで音質が良くなった。もしかしたら、DAMより音質が良くて、更にDAMより曲数も多い最強カラオケ機なのかも。

新しいコントローラとしてのAndroidタブレット
これまではおなじみの、タッチペンがストラップで繋がれていて収納が画面上部にある感圧式のキョクナビが標準では1台だけ室内に用意されていることが多かった。しかし、こいつはタッチの反応が悪かったりしてストレスが凄いものだった。
これが、JOYSOUND MAXでは片方がAndroidタブレットに置き換わっている。そのトップ画面のコントロール要素を見るとAndroid 4.xなのが明らかだった。Androidタブレットなので面倒だったタッチペンも無し。指でより直感的に操作出来る。しかも反応が比較的良好で、選曲にはずっとタブレットしか使っていなかった。また、採点機能に関しても旧キョクナビはわかりにくくていつも迷っていたのに対し、タブレットだとすぐ開始に辿りつけたのでありがたい。
ただ、手放しで喜べるわけではなく、改善して欲しいところもある。それはガイドメロディの強弱変更やオフなどリモコン要素の一部が削除されているが故に、旧キョクナビをテーブルに置かなければならなかったこと。その他、新しいタブレットにも簡易リモコン機能はあるが、いちいちトップ画面から呼び出さなければならないため、旧キョクナビに手を伸ばしたほうがキー変更や演奏停止位ならば素早いことがままあった。

滑らかになった曲開始アニメーション
JOYSOUND f1やPremier DAM等は予約曲リストを表示した後、アニメーション無しにパッと消えパッと曲名が大きく出る感じで変に間があって違和感があった。
ここでもJOYSOUND MAXの進化を感じた。曲終了後、フェードインで予約曲リスト5曲分表示される。次曲が2回り大きく拡大されるアニメーション。そして5秒程度経った後に左へリストが流れつつフェードアウトするアニメーション。ここまではf1と同じだったが、このリストが流れるアニメーションと同時にフェードインで大きく曲名が表示され始める。変な黒画面の間を完全排除してきた。細かいところではあるが、ちょっとしたところで「あぁ進化してる」と感じるのは不思議な事だ。

採点に関して
ガイドボーカルをオンにすると「この曲は採点できません」と出てその曲に限り、採点がオフになるので注意。
「いきなり採点」は昔からずっとあることは記憶にある。表示形態こそは若干変われど、シンプルさは全く変わらない。一番シンプルで採点にありがちな「結果表示が長い」こともなく、後奏終了時に大きく「○○点」と出るだけ。これがオンになっている時は、ガイドメロディの表示が出来ないことも確認。
「分析採点マスター」も試した。これをオンにすると、「こぶし」「しゃくり」「ビブラート」のカウントと音程のチェックが始まる。歌唱中に音程のバーも画面上部半分に大きめに現れる。歌詞が四段位に大きく出るとバーが隠れてしまって見にくいこともあった。基本的にフレーズごとに85%以上の正確さで音程を取れれば、高得点を狙えるような採点方式だと感じた。ただ、ここにも難点が。なぜか音程のバーがぴったり合っていても85%以下だと言われることも多く、逆に合っていなくて自然に何となく歌っただけでも100%近い値が出たりと凄く不安定で癖があってうまく掴めなかった。
残念ながらもしかしたら、いきなり採点で楽しむライトな層じゃない限りはやはりDAMに負けるかもしれないと思ってしまった。

筐体前面に関して
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画面が大きくなった。そしてその分、表示出来るものが増えている。f1までは所謂テレビ側と基本的には全く同じ画面が筐体にも映しだされていただけだった。MAXではそれが額縁になり、下部に現在のスピコン値、キー値、予約曲数(曲開始後曲数が減るまで時間が少し掛かるが)、現在の曲の歌手と曲名が出るようになった。予約確認そのものは旧デンモク等で見るのはf1までと変わりなく、この点は筐体の小さいモニターで確認操作するDAMより分かりやすく見やすいので素晴らしいと感じる。

【総評】採点に拘るならDAMがいいかもしれない。一応採点オンにするか、とか採点なんてしない!って人はJOYSOUND MAXの部屋に入ろう。MAXを体感してからf1で歌うのは実のところ苛立つ。だから予約してでも。

【追記】こちらには古い情報も含まれています。2016年1月版最新レビューはこちら。