Insider Programと言う今までに無いMicrosoftの試みの元、無事リリースされたWindows 10。
これが今後、Microsoftのサーバーのパンク回避を助けるかもしれない。
これが今後、Microsoftのサーバーのパンク回避を助けるかもしれない。
Preview時点では様々な情報が飛び交い混乱を極めたが、流石に落ち着いたと思う。広報も悪いっちゃ悪いんだが、どうしても最新情報は英語での提供。英語が中途半端にしかわからないような人たちが続出し、曲解してしまった日本人も多かったことだろう。
ここでWindows 10のビルド配信の話に進もう。

まず、Microsoftのエンジニアたちによって開発・テストされる。一定のテストを通過したビルドはMicrosoft内部の社員によってテストされる。そこまでに大きな問題を洗い出す。そこでも一定のテストを通過すると、いよいよ一般公開フェーズに移る。
しかし、いきなり全ユーザー提供ではなく、Insider Program参加者にのみまずは提供される。Insider Program参加者とはいわば、不安定なことを踏まえてβ版の利用を許可した人たちのことだ。
それでも問題がなければすべてのHomeユーザーとアップグレード延期オプションを利用していないPro&Enterprise&Educationユーザーに対して配信されることになる。ちなみに、アップグレード延期オプションを利用している場合にリリースされた1つ前のビルドを適用していない場合は、そのビルドに移行しなければならない。
「LTSB版」と最後の一番大きいところに書いてあるが、 Enterpriseの別バージョンであり、個人ユースでは利用することはまずあり得ない。これは企業向けでずっと同じ環境で安心して使いたい場合に利用することになる。この場合、サポートは従来のライフサイクルが適用される予定だ。サポート期間はメインストリームと延長を合わせてリリースから10年を予定。(ちなみにプロダクトキーやインストールファイルは通常EnterpriseとEnterprise LTSBとでは異なりこのオプションの変更は単純に出来ない)
ここでWindows 10のWindows Updateの仕組みに話を飛ばすことにする。これらのビルドのUpdateについても、Windows Updateを通じて提供されるためだ。
これまでのWindowsでは以下のような提供方法であった。
・Windows 98が初めてWindows Updateに対応、提供開始。Webアクセスによる手動更新。この状況はWindows 2000 SP2まで続くことになった。
・Windows 2000 SP3やXP以降はWindows Updateの自動更新に対応。但し、相変わらず手動の場合はWebアクセス。
・ Windows Vista~8.1はコントロールパネルに統合され、すべての操作がここから出来るようになった。8と8.1はModern UI設定アプリでも可。
これらの今までのWindows OSでは、すべてMicrosoftのサーバーに直接アクセス、ダウンロードをする形になっていた。(KMSの話もあるけれどそれは企業の話なので割愛)
Windows 10ではP2Pという仕組み「も」導入。「も」といったのは無効化出来るため。
P2PというとWinnyだとかTorrentだとかを思い浮かべて「P2P=悪」と考える人が日本では非常に多い。実際はそんなことはない。
これがP2Pの解説図。左は通常のサーバーアクセス。1台のサーバーが多数のPCを支える。つまりこれまでのWindows Updateに近い。右は中央サーバー無しのP2P方式。これがWinny等のネットワーク。
Windows 10のWindows Updateはこのハイブリッド方式で、サーバーがあるものの、PC間のデータ交換も許可するというものなのだ。

解説が長くなってしまったが、これらを踏まえて考えてみよう。
8.1まではほぼ全てのPCがMicrosoftにアクセスし直接DL。10ではサーバーや周りのPCの状況に応じてDL先を変える。
この仕組みはカレントブランチが更新された時に大きく効果が現れるだろう、と考える。先ほど言ったとおり、InsiderによってテストされてからHome/Proユーザーなどに配信される。InsiderのPCはビルドが変更されてすぐはMicrosoftのサーバーからDLするしか無いが、少し経つとそれらのPCが配信出来る状態になる。そしてInsiderほぼ全体が配信可能状態になった後に、一般的なユーザーに配信。Microsoftのサーバーの過多アクセスをうまく回避出来ると思われる。
最後に、可能であればWindows Insider Programに参加されている方々は、プロバイダがNGで無い限りネットワーク上の他PCから更新プログラムをDLする設定のままにして欲しい。Windows Updateが円滑に行われるための措置なのだから。
ここでWindows 10のビルド配信の話に進もう。

まず、Microsoftのエンジニアたちによって開発・テストされる。一定のテストを通過したビルドはMicrosoft内部の社員によってテストされる。そこまでに大きな問題を洗い出す。そこでも一定のテストを通過すると、いよいよ一般公開フェーズに移る。
しかし、いきなり全ユーザー提供ではなく、Insider Program参加者にのみまずは提供される。Insider Program参加者とはいわば、不安定なことを踏まえてβ版の利用を許可した人たちのことだ。
それでも問題がなければすべてのHomeユーザーとアップグレード延期オプションを利用していないPro&Enterprise&Educationユーザーに対して配信されることになる。ちなみに、アップグレード延期オプションを利用している場合にリリースされた1つ前のビルドを適用していない場合は、そのビルドに移行しなければならない。
「LTSB版」と最後の一番大きいところに書いてあるが、 Enterpriseの別バージョンであり、個人ユースでは利用することはまずあり得ない。これは企業向けでずっと同じ環境で安心して使いたい場合に利用することになる。この場合、サポートは従来のライフサイクルが適用される予定だ。サポート期間はメインストリームと延長を合わせてリリースから10年を予定。(ちなみにプロダクトキーやインストールファイルは通常EnterpriseとEnterprise LTSBとでは異なりこのオプションの変更は単純に出来ない)
ここでWindows 10のWindows Updateの仕組みに話を飛ばすことにする。これらのビルドのUpdateについても、Windows Updateを通じて提供されるためだ。
これまでのWindowsでは以下のような提供方法であった。
・Windows 98が初めてWindows Updateに対応、提供開始。Webアクセスによる手動更新。この状況はWindows 2000 SP2まで続くことになった。
・Windows 2000 SP3やXP以降はWindows Updateの自動更新に対応。但し、相変わらず手動の場合はWebアクセス。
・ Windows Vista~8.1はコントロールパネルに統合され、すべての操作がここから出来るようになった。8と8.1はModern UI設定アプリでも可。
これらの今までのWindows OSでは、すべてMicrosoftのサーバーに直接アクセス、ダウンロードをする形になっていた。(KMSの話もあるけれどそれは企業の話なので割愛)
Windows 10ではP2Pという仕組み「も」導入。「も」といったのは無効化出来るため。
P2PというとWinnyだとかTorrentだとかを思い浮かべて「P2P=悪」と考える人が日本では非常に多い。実際はそんなことはない。
これがP2Pの解説図。左は通常のサーバーアクセス。1台のサーバーが多数のPCを支える。つまりこれまでのWindows Updateに近い。右は中央サーバー無しのP2P方式。これがWinny等のネットワーク。
Windows 10のWindows Updateはこのハイブリッド方式で、サーバーがあるものの、PC間のデータ交換も許可するというものなのだ。

解説が長くなってしまったが、これらを踏まえて考えてみよう。
8.1まではほぼ全てのPCがMicrosoftにアクセスし直接DL。10ではサーバーや周りのPCの状況に応じてDL先を変える。
この仕組みはカレントブランチが更新された時に大きく効果が現れるだろう、と考える。先ほど言ったとおり、InsiderによってテストされてからHome/Proユーザーなどに配信される。InsiderのPCはビルドが変更されてすぐはMicrosoftのサーバーからDLするしか無いが、少し経つとそれらのPCが配信出来る状態になる。そしてInsiderほぼ全体が配信可能状態になった後に、一般的なユーザーに配信。Microsoftのサーバーの過多アクセスをうまく回避出来ると思われる。
最後に、可能であればWindows Insider Programに参加されている方々は、プロバイダがNGで無い限りネットワーク上の他PCから更新プログラムをDLする設定のままにして欲しい。Windows Updateが円滑に行われるための措置なのだから。
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