昨晩、Build 2015の第1日目が終了。IEの代わりにリリースされる予定のProject Spartan、遂に正式名が決定し「Microsoft Edge」となるようです。
発表が終わってすぐ、Windows 10のPreview版にも動きがありました。
Build 10061まではTechnical Preview(TP)だったものが、Insider Preview(IP)となりました。
変化した点などを掲載していきます。

【スタートメニュー】
仕事率
10061

スタート
10074
はっきり言うと、ここだけ見ると全く代わり映えしないなという印象。こともあろうか、和訳が仕事率のまま。仕事しろ。
しかも貼ってあったWin32アプリがまた消えてるし・・・
ただ、この検索枠に変化があった。初期ビルドではスタートメニューを開くと検索ボックスが無反応で誤動作を起こしていた。10041/10049あたりからスタートメニューを出していても反応するようにはなったが、スタートメニューにオーバーレイするだけでゴチャゴチャしていた。しかし10074になってからは、スタートメニューの形状が滑らかに検索結果の表示ボックスに変化。凄く分かりやすいUIになっていてWindows 7から使ってきている検索ユーザーに取ってもそれほど変に感じないのではないのだろうか。


【タスクバー】
タスクバー
デザインが修正されたことくらい。ちなみにWin10では初期からWin8.1時代までと違い、細くしてても右側の時計部に日付が表示されるように変更されている。
(8.1までは細くするとVistaまでのように時計のみ、通常だと上段時計、下段日付と画像のようなレイアウトになっている)

【Chrome】
Chromeバグ
何時になったらこの現象は直るのやら…
10041あたりからずっと悩み続けている問題なのだが、最大化してしまうとはみ出て最大化するようで、タスクバーすらも覆い隠してしまう。そうなるとマウスポインタを最下部に持って行っても現れなくなってしまう。現状はウインドウを枠いっぱいに広げ、擬似最大化状態で使うことで回避しているが早く直して欲しい現象の一つ。Windows 10では枠デザインが変更されてるしChrome側の対応待ちなのかなぁ…

【設定/コントロールパネル】
新「設定」アプリと従来のコントロールパネルが未だに混在していてあっち行ったりこっち行ったりと半ばたらい回し状態。例えば、簡単なWi-Fiの接続なら設定アプリで設定し、ネットワークアダプタのプロパティとか設定となってしまうとコントロールパネルに移動してねとかいう状況ではっきり言って使い勝手が悪い。

【互換性】
基本的に従来からの互換性は保たれていそうな感じ。Chromeとか一部変な挙動が見られそうなアプリはあるものの、完全に動かないぞというアプリには未だ遭遇していない。git等CUIアプリでも問題ない。ドライバも殆どは8.1用のもので動作している印象を受けた。

【その他の変化/修正点】
・スタートメニューからのWin32アプリケーション起動不可問題の解消。
・ミュージックとビデオアプリの更新
・ミュージックアプリ最小化時無音化現象の修正(てかこの仕様で良かった気も)
・タスクバー上Wi-Fiアイコンのデザイン変更
・タスクバーを小さなアイコンにした際、タスクバーが細くならない現象の修正(マジ助かる)

【総評】
 やっと深刻なバグから脱してリリースに向けた方向へ変化してきたなという印象は受けた。だが、まだ細かいところの詰めが甘いし、2バイト文字のフォントレンダリングに関しては割と汚いままなのでなんとかして欲しいところではある。ただ、通常のPCで使うのにあたっては、(開発版特有の細かいバグを除けば)基本的に8.1より問題を感じることがないという感想である。
 ちなみに、Windows 10のリリース日はBuild 2015 最終日(日本時間5/2)と予想している。第1日目でのWindows 10に関する発表がProject Spartanの正式名とその機能のみであったこと、閲覧者等の期待度が一番高いであろう「発売日」のネタを最後に持ってくるというのが自然な流れであろう、という考えだ。
 いつリリースされてもいいように、Windows 7/8.1ユーザーもアップグレードを考えるために様子を伺っていたほうが幸せかもしれない。